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生薬の「五味」について [生薬の話]

漢方薬の生薬には「五味」といって、の5種類の味があります。
その五味にプラス、があります。

それでは、それぞれの味の働きを見ていきましょう。

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身体の表層にある病邪を発散させたり、気血を巡らせる効果がある。
主に、表証や気滞を治す。
(例) 麻黄、生姜、桂枝、細辛、薄荷、荊芥、
    紅花、木香、香附子、川芎など


補益し、緩和させるなどの効果がある。
主に、虚証を治し、疼痛を緩和し、薬性を調和する。
(例) 甘草、黄耆、阿膠、膠飴、粳米、熟地黄、大棗など


体外に排出させたり、乾燥させたりする効果がある。
主に、熱感や炎症のあるもの、湿証を治す。
(例) 大黄、黄芩、黄柏、黄連、知母、山梔子、牡丹皮など


収斂させ、固渋させるなどの効果がある。
主に、汗や下痢を止める。
(例) 五味子、山茱萸、芍薬など


固いものを柔らかくしたり、潤いを与えるなどの効果がある。
熱感のある便秘やしこりなどを柔らかくする。
(例)芒硝、牡蠣など


停滞している水液を排出したり、利尿させるなどの効果がある。
主に、浮腫、小便不利などを治す。
(例) 猪苓、茯苓、沢瀉、ヨクイニンなど


酸味の効果と似ている。鎮静する効果もある。
(例)竜骨、牡蠣など


タグ:生薬 五味

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春は肝が高ぶる季節 [養生法]

まだダウンコートにマフラー、手袋をしなくてはいけない寒い日もありますが、
上着もいらない春のような暖かい日差しが降り注ぐ日も出てきました。

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春は、五行でいうと、五臓で言うとになります。
木の芽が出たり、花が咲き誇る春は、肝の代謝が高まる季節でもあります。
肝は、自律神経や精神活動と密接なため、環境が変わることが多い春は
ストレスの影響で情緒が不安定になりやすいです。

古くからの養生法にあるとおり、春はゆったりとした服を着て、髪を結ばず、
ゆっくりと緑の中を散歩するなど、無理をせずリラックスした時間を持ちましょう。

また、肝は、酸味と結びついているため、イライラしたり怒りっぽくなった時には、
レモンや梅、酢のものを食べたり(食べ過ぎると胃を傷めやすいので適量に)、
オレンジスイート、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系のアロマの香りを
嗅ぐとよいでしょう。







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食欲不振、倦怠感、よく夢を見やすい、動悸など [症状から分析]

今日は、症状から証を分析していきたいと思います。

【症状】

1.食欲不振
2.お腹がはりやすい
3.泥状便
4.倦怠感
5.よく夢を見て、目が覚めやすい
6.動悸、不安感
7.物忘れ
8.めまい

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【心脾両虚証】

中医学では、心は血脈を主り、脾は気血の源と言われています。
心血を作る働きが弱いと脾を養うことが出来ず、1、2、3、4の症状が出て、
また、脾が養えないと心神が滋養されず、5、6、7、8の症状が出ます。

治療法は、補養心脾・気血生化で、帰脾湯などの漢方薬を用います。



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寒湿について [中医学]

今日は、 寒湿 について書いていきたいと思います。

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寒湿は、寒証に湿証を兼ねている状態のことをいいます。
具体的な症状は、以下のものです。

<寒証>
・寒がり
・冷える(手足が冷たい)
・冷たいものより温かいものを好む
・筋や骨の疼痛
・泥状便
・生理が遅れ気味
・生理痛(温めると良くなる)

<湿証>
・身体が重だるい
・むくみ
・お腹がぽちゃぽちゃする(振水音)
・多量の鼻水や痰(透明か白色)
・おりものが多い

湿気が多く冬は寒い環境の日本では、寒湿の人は多いです。
寒湿には、寒邪を取り除き(散寒)、水分の停滞を良くする(化湿利水)治療がされます。
漢方薬では、苓姜朮甘湯、苓桂朮甘湯、当帰芍薬散加附子などがあります。



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睡眠中に出る汗「盗汗」 [中医学]

今日は、睡眠中に出る汗 盗汗 について見ていきたいと思います。

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盗汗は、睡眠中に汗をかき、目が覚めると止まるものを言います。
汗をかくことから想像すると、体内の水分が多いから出るのかなと思いますが、
逆に、盗汗の人は水分不足(陰虚)の方によく見られます。

陰虚で、体内に熱がこもっているため、その虚熱が蒸されて水分(津液)を体内から
追い出すために汗が出ます。
睡眠中は、外邪から身を守る衛気が体内に入っているため汗が外へ出てしまい、
目が覚めると衛気は体表へ戻るため発汗が止まります。

盗汗の他には、午後からの微熱、ほほが赤い、口が渇く、便秘などの症状が伴うことが多いです。


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盗汗の症状が出る人は、「甘酸化陰」といって甘みと酸味が合わさったものを食べると良いです。
例えば、メロン、梨、すいか、レモン、トマトなどです。
ジュースやアイスなどではなく、自然の果物や野菜からとるのがお勧めです(冷やし過ぎに注意)。
逆に、香辛料の強い料理、味の濃い食べ物は、
体内の水分をますます消耗させますので避けるようにしましょう。



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