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内傷頭痛について [中医学]

今日は、前回の頭痛の続きで内傷頭痛について見ていきたいと思います。


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腎虚頭痛
痛みの強くない頭痛。
めまい、耳鳴り、腰痛、足腰がだるい、手足の冷えなどを伴う。
【治方】養陰補腎
【漢方薬】八味地黄丸 杞菊地黄丸


血虚頭痛
痛みの強くない頭痛。
めまいがして頭がふらつく。動悸、精神不安などを伴う。
【治方】養血
【漢方薬】四物湯 人参養栄湯


肝火頭痛
偏頭痛に多い。
めまい、イライラ、怒りっぽい、不眠、胸や脇の張りなどを伴う。
【治方】平肝潜陽
【漢方薬】天麻釣藤飲 竜胆瀉肝湯


痰濁頭痛
しつこくて長引く頭痛。
身体が重だるい、めまい、胸焼け、嘔吐などを伴う。
【治方】化痰降逆
【漢方薬】半夏白朮天麻湯


瘀血頭痛
痛みが固定していて、刺すように痛い。
肩こり、顔のしみ、目のくまなどを伴い、頭部に外傷を受けたことが原因になることも。
【治方】活血化瘀
【漢方薬】通竅活血湯 桂枝茯苓丸


中医学では頭痛は頭だけに着目するのではなく、
身体全体の症状を見て治療法を考えます。
したがって、証が合えば頭痛と一緒に他の症状も良くなることも多いです。


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外感頭痛について [中医学]

また先週末に中医学の勉強会に行ってきました。
今回は頭痛の話でした。
それで今日から頭痛について中医学的な視点で書いていきたいと思います。


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中医学で頭痛は外感内傷の2つに分かれます。
外感の頭痛は外邪(特に風邪)を受けて発病し、
急性で痛みが激しく、断続的な痛みが起こりやすいです。
内傷の頭痛は、発病は緩やかで痛みも弱めで、
疲れると激しくなったり時間が経つと良くなったりします。

今日は、外感の頭痛について見ていきたいと思います。


風寒頭痛
痛みが強く、首から後背部にかけて筋肉がこわばったり、関節が痛むことがある。
冷たい風に当たると激しくなる。
【治方】
疏散風寒 
【漢方薬】
川芎茶調散 呉茱萸湯


風熱頭痛
頭が張るような痛みで、酷ければ頭が裂けるように痛む。
発熱、目の充血、口渇、便秘などを伴う。
【治方】
疏風清熱 
【漢方薬】
荊芥連翹湯 銀翹散


風湿頭痛
頭が縛られるような痛み。
体が重だるく、食欲不振、胸焼け、軟便、下痢などを伴う。
【治方】
去風勝湿 
【漢方薬】
藿香正気散


次回は、内傷頭痛について見ていきたいと思います。



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人参について [生薬の話]

先日、中医学の勉強会に参加してきました。
その中で生薬の人参が取り上げられていたので、
今日はその人参について書いていきたいと思います。

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漢方薬で「人参」と書いているのはオタネニンジンのことをいいます。
朝鮮人参、高麗人参ともいいます。
八百屋さんでよく見るオレンジ色の人参は「西洋人参」といって区別します。

人参の効能は、一番に大補元気です。
人参は補気薬の代表で、気が不足している人に元気をつけさせてくれます。
胃腸の働きも高めてくれるので、食欲不振や消化吸収が悪い時にもよいです。
また、安神の働きもあるため、心神不安や夢を多く見たり、驚きやすかったり、
物忘れを多くするようになった場合にも、心神を安定させてくれます。

と書いたように、人参は正気が不足した人に大いに元気をつける生薬であるため、
実証や熱証の人には禁忌です。
特に、高血圧の人が服用するとさらに血圧が上がることがありますので、
人参エキス配合のサプリメントなどを常用している方は注意した方が良いでしょう。



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疲れている時にお灸 [養生法]

4月に入って新生活が始まり疲れがたまっている方も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのがお灸です。
疲れが出ると気の出入り口であるツボにも不調が表れます。
そのツボをお灸で刺激することで気の巡りを良くし、体を元気にします。

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体が疲れている時は胃腸の働きが弱くなっている時が多いので、
胃腸の働きを活発にする「足三里」と胃腸の調子を整える「中脘」のツボ
にお灸をすえるのがおすすめです。
また、慢性的な疲労には気の巡りを良くする「湧泉」のツボも良いです。

鍼灸院で専門家にやってもらうのが効果的ですが、
時間のない方はせんねん灸など手軽に使える簡易灸がありますので、
毎日1~3か所のお灸から始めてみてはいかがでしょうか。
(疲れのひどい時や微熱がある時、のぼせている時はやめておきましょう)


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漢方薬は長く飲まないと効かないの? [漢方薬の話]

漢方についてよくある質問に「漢方薬は長く飲まないと効かないの?」があります。

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これは、病気の種類や期間、程度によって変わってきます。
例えば、軽い風邪や一過性の胃もたれ・胸焼けなど急性の症状では、
自分の証に合う漢方薬を飲めば、すぐに効果が表れることも多いです。

しかし、慢性の病気では病気に罹った期間も長く、短い服用で治ることは難しいです
(なかには、証がぴたりと合い、すぐに効果が出ることもあります)。
また、慢性の病気は、漢方薬に頼るだけではなくて、生活習慣の改善や養生と共に
地道に治していくことも大事になってきます。

一般的には、始めは2週間~1カ月くらい服用して、様子を見ることが多いです。
それで良くなるような兆しが無かったり、飲んで悪化してしまった場合は、
証に合っていない可能性が高いです。
その時はまた改めて診断してもらって、新たな薬に替えてもらった方が良いでしょう。


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