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漢方薬は長く飲まないと効かないの? [漢方薬の話]

漢方についてよくある質問に「漢方薬は長く飲まないと効かないの?」があります。

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これは、病気の種類や期間、程度によって変わってきます。
例えば、軽い風邪や一過性の胃もたれ・胸焼けなど急性の症状では、
自分の証に合う漢方薬を飲めば、すぐに効果が表れることも多いです。

しかし、慢性の病気では病気に罹った期間も長く、短い服用で治ることは難しいです
(なかには、証がぴたりと合い、すぐに効果が出ることもあります)。
また、慢性の病気は、漢方薬に頼るだけではなくて、生活習慣の改善や養生と共に
地道に治していくことも大事になってきます。

一般的には、始めは2週間~1カ月くらい服用して、様子を見ることが多いです。
それで良くなるような兆しが無かったり、飲んで悪化してしまった場合は、
証に合っていない可能性が高いです。
その時はまた改めて診断してもらって、新たな薬に替えてもらった方が良いでしょう。


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半夏厚朴湯について [漢方薬の話]

今日は、半夏厚朴湯について見ていきたいと思います。

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半夏厚朴湯の代表的な症状に、梅核気があります。

「梅核気」とは、のどに梅干しくらいの大きさの異物感があって、
吐こうとしても吐き出せず、飲みこもうとしても飲みこめないことを言います。
ストレスなどの原因により精神が抑鬱されると気が滞り、胃の機能も悪くなります。
そうすると、痰が生じて喉のあたりに固まって停滞してしまうのです。
特に、これからの時期は進学、就職などで環境が大きく変わってストレスを受けやすく、
この梅核気の症状が出やすいです。

半夏厚朴湯は、気や痰を下に引き下ろしたり、気の流れを改善することで、
梅核気に効果を発揮します。
また、芳香性が強く、胸が重苦しく鬱々とした気分を良くします。
痰が多い咳や逆流性食道炎にも良いです。

ただし、梅核気の症状があっても、口が渇いたり、のぼせたり、舌が赤く苔が少なく、
乾燥している状態の舌には半夏厚朴湯は合いません。
半夏厚朴湯は、水っぽくすべすべとした白い苔がついている舌か
べとべとした白い苔がついている状態の舌がポイントです。



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かぜは、ひきはじめのひきはじめ [漢方薬の話]

今日、新聞にクラシエの葛根湯の広告が載っていました。
そこに書かれていたのが「かぜは、“ひきはじめ”よりも前に対処する」でした。
また、「からだがゾクゾクする、鼻やのどがいつもと違う・・・
ちょっとしたからだの違和感・・・それこそがかぜの“ひきはじめのひきはじめ”です」
とも書かれていました。

これは、葛根湯の使い方をよく表していると思います。
今まで葛根湯は「風邪には葛根湯」というキャッチフレーズが独り歩きして、
すべての風邪に効くようなイメージを持たれていました。

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しかし、葛根湯は風邪の初期(ひいてから半日くらいのイメージ)、
そして風寒型の風邪(寒気、首筋のこり、薄い鼻水など)に効くのであって、
風邪をひいてから時間が経過して、風熱型の風邪(発熱、喉の痛み、黄色い鼻水など)
には飲んでしまうと悪化してしまう可能性があるのです。
なので、この広告を見て、少しでも葛根湯の正しい使い方が広まればいいなと思いました。

ただし、葛根湯は体力に乏しい方や胃腸の弱い方(虚証)は、
麻黄の生薬が体に障る場合があります。
私(虚証)は、葛根湯を飲むと心拍数が上がる感じがして苦手です…。
そういう虚証の人の風邪のひきはじめは、桂枝湯や参蘇飲などの方が良いです。
これらの漢方は、不足している気を補いながら、邪気を除去する働きがあります。

・・・というように、一口に風邪といっても、時期や体質によって対処が違ってきます。
でも、自分に合う風邪の漢方を知っていたら、こじらせることなく早めに治ることが多いです。



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「清暑益気湯」について [漢方薬の話]

今日は、清暑益気湯について見ていきたいと思います。

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清暑益気湯は、夏バテに効く漢方と言われています。

元々、胃腸の弱い脾虚の人が、暑さによって汗をかきすぎて体力を奪われ不調をきたした時に
清暑益気湯は暑気を清め、気を増す働きがあるので効果があると言われています。
症状は、発熱、ほてり、頭痛、疲労倦怠、食欲不振、下痢などで、
暑気あたりや夏風邪、夏痩せにも適しています。

このように書いていると、「夏にしか使わないの?」と思われるかもしれませんが、
夏にこだわる必要はなく、症状が合えば一年を通して使えます。
「気陰両虚」といって、疲労、元気がないなどの気虚の症状と、
口渇、ほてりなどの陰虚の症状が同時に出ている時に、清暑益気湯は効果があります。



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「温経湯」について [漢方薬の話]

今日は、婦人科の諸症状を治療する重要方剤 温経湯 について見ていきたいと思います。
温経湯は、婦人科と関連する血脈(衝脈と任脈)を温めながら通じさせることから名づけられました。

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温経湯は、血脈の機能が低下して慢性的な冷え症になったり、
血が不足して血行が滞り生理痛や生理不順、不妊症になったり、
血が十分に巡らないために皮膚や唇に栄養が行き渡らず乾燥したり荒れたりする人に著効します。

温経湯は、当帰、芍薬、阿膠、麦門冬といった陰血を補う生薬が配合されているので、
血虚および血瘀の婦人科の病気には適していますが、
水の滞りがある婦人科の症状については温経湯よりも、
当帰芍薬散など利水薬が配合された漢方薬の方が向いていると思います。







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