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「清暑益気湯」について [漢方薬の話]

今日は、清暑益気湯について見ていきたいと思います。

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清暑益気湯は、夏バテに効く漢方と言われています。

元々、胃腸の弱い脾虚の人が、暑さによって汗をかきすぎて体力を奪われ不調をきたした時に
清暑益気湯は暑気を清め、気を増す働きがあるので効果があると言われています。
症状は、発熱、ほてり、頭痛、疲労倦怠、食欲不振、下痢などで、
暑気あたりや夏風邪、夏痩せにも適しています。

このように書いていると、「夏にしか使わないの?」と思われるかもしれませんが、
夏にこだわる必要はなく、症状が合えば一年を通して使えます。
「気陰両虚」といって、疲労、元気がないなどの気虚の症状と、
口渇、ほてりなどの陰虚の症状が同時に出ている時に、清暑益気湯は効果があります。



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「温経湯」について [漢方薬の話]

今日は、婦人科の諸症状を治療する重要方剤 温経湯 について見ていきたいと思います。
温経湯は、婦人科と関連する血脈(衝脈と任脈)を温めながら通じさせることから名づけられました。

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温経湯は、血脈の機能が低下して慢性的な冷え症になったり、
血が不足して血行が滞り生理痛や生理不順、不妊症になったり、
血が十分に巡らないために皮膚や唇に栄養が行き渡らず乾燥したり荒れたりする人に著効します。

温経湯は、当帰、芍薬、阿膠、麦門冬といった陰血を補う生薬が配合されているので、
血虚および血瘀の婦人科の病気には適していますが、
水の滞りがある婦人科の症状については温経湯よりも、
当帰芍薬散など利水薬が配合された漢方薬の方が向いていると思います。







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六君子湯について [漢方薬の話]

今日は、漢方薬でよく使われる六君子湯についてみていきたいと思います。

六君子湯は、「りっくんしとう」と読み、四君子湯(人参、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗)に、
陳皮と半夏を加えた処方です。
四君子湯は、脾胃気虚を治す基本処方で、
陳皮と半夏が加わった六君子湯は、より水滞を取る作用を強めたものです。

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【六君子湯の主な適応症状】

●食欲不振
●軟便、下痢
●悪心、嘔吐
●胃痛
●むくみ
●疲れやすい
●咳、白い痰

以上のように、六君子湯は消化器系と呼吸器系の慢性的な症状に効果があります。
六君子湯の使用目標となる舌の状態は、
舌の色は淡く、大きい(歯形がついていることも)、湿潤している、苔は薄くて白いです。

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余談ですが・・・
四君子湯に使用している生薬の数は6つ、六君子湯は8つなのに、
なぜ四君子湯、六君子湯というかというと、
昔の中国は、生姜と大棗はどこの家にもあるものだったため、
その2つは生薬の数に入れなかったと言われています。
そして、方中の4つの生薬(人参、白朮、茯苓、甘草)は、
君子のように穏やかであることから、その名がついたといわれています。






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補中益気湯について [漢方薬の話]

今日は、漢方薬の中で主要な方剤の一つ
「補中益気湯」について書きたいと思います。

「補中益気湯」は、補益剤の中の補気剤のグループに属します。
補気剤は、気虚を治す方剤で、気虚の主な症状は、
元気がない、疲れやすい、ちょっと動くと息切れや汗をかく、口数が少ない、
朝に起きづらい、食べた後に眠りたくなる、温かい食べ物を好む、などです。

「補中益気湯」は、この気虚の症状に、「中気下陥」といって、
内臓下垂(胃下垂など)、脱肛、子宮脱などのアトニー症状にもよく用いられます。
また、上記の気虚の症状とともに慢性的に発熱をする「気虚発熱」にも良いです。

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よく「うつ病に補中益気湯」と言われますが、上記のような気虚の症状が
主に出ている場合は良いですが、うつ病でも気滞から来ている場合は、
気を流さないといけないため、気を補う作用の強い「補中益気湯」では
悪化してしまう場合があるので注意が必要です。






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「花粉症に小青龍湯」の注意点 [漢方薬の話]

花粉症のシーズン、真っ只中ですね。

よく「花粉症に効く漢方薬」として小青龍湯が挙げられますが、
服用の際には注意点があります。

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「小青龍湯」は、体表に侵入した風寒の邪気を追い払い、
体内の痰飲(水液が滞ったもの)を取り除く働きがあります。

身体に冷えがあり、白く透明な鼻水が多く出る場合に適しており、
黄色い鼻水が出る場合は、体内に熱があるため適していないです。

また、この漢方薬は、身体を温めて乾かす働きがあるので、
花粉の季節にずっと飲むなど、長期服用は避けた方が良いです。
飲んでいて、喉が痛くなったり渇いたり、動悸、のぼせ、便秘などの
症状が現れたら、服用は中止するようにしましょう。







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