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食欲不振の漢方2「加味平胃散」 [漢方薬の話]

前回の続きで、食欲不振に効果がある漢方の2つ目を書きたいと思います。

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加味平胃散

こちらは、前回の「香砂六君子湯」と違って、普段は胃腸の調子が悪くない方が
食べすぎ、飲みすぎで調子を悪くし、食欲不振になったときに用いられる漢方です。

胃の中に食物と水分が滞っているのを取り除く「平胃散」に、
神麹と麦芽、山査子を加えてさらに消化促進を高めました。
お腹が鳴り下痢をするとかえってスッキリするタイプに向いています。

付き合いで食事会や飲み会が多い方などのお供に、常備していると役立ちます。
無理して過食したときは、前回挙げた「香砂六君子湯」との併用もおすすめです。

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この他にも漢方薬はございますので、食欲不振でお困りの方は
どうぞお気軽に当店へお問い合わせ&ご予約くださいね。

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食欲不振の漢方1「香砂六君子湯」 [漢方薬の話]

日本は、カラッとした暑さは少なく、湿度の高いジメッとした暑さが多いですね。
中医学で脾(胃腸)は湿気に弱いので、今の季節に胃腸の調子を崩す方が多いです。
そうなると、食べたくても食べられない、食欲不振に陥りがちです。
その食欲不振に効果がある漢方を、2回にわたって書きたいと思います。

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香砂六君子湯

胃腸が虚弱で、食が進まず、胸がつかえる方に用いられる漢方です。
胃腸に元気をつけて、滞った水分の代謝を助ける六君子湯に、
香附子、縮砂、藿香という香りの強い生薬をプラスしています。
それによって気の巡りがよくなるので、神経質な方、気遣いの多い方、
ガスがたまりやすい方に適しています。
ぽちゃぽちゃと胃に水分がたまりやすい方、吐き気、嘔吐、みぞおちがつかえる方、
食べるとすぐにお腹が張ってしまう方にもおすすめです。




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「婦人宝」について [漢方薬の話]

前回、「心血虚」について書きました。
おひとりおひとりの証(体質のようなもの)がありますので、
どなたにも良いというものでは決してないのですが、
血虚の方におすすめしたい漢方薬があります。

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「婦人宝」というのですが、女性特有の疾患に対して、
補血(血を補う)、活血(血流を良くする)、補陰(体液を補う)、止痛、止血
の働きをする、当帰と阿膠という生薬をメインにした漢方薬です。

血虚の私も愛飲していますが、やや甘いシロップで飲みやすく、
飲むと何だかホッとします。
生理が順調にきているのも婦人宝のおかげかなとも思っています。
当店では、試して頂きやすい1本(10日分1,836円)からご用意しています。


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活血薬の注意点 [漢方薬の話]

瘀血(おけつ)とは、血の流れが停滞する病態のことを言います。
それによって、疼痛(針で刺したような痛みや固定性の痛み)が生じたり、
血の塊やしこりができたり、顔色が黒ずんだり、皮膚がカサカサになったりします。

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瘀血を治すには、血流を良くして流れの悪くなった状態をスムーズにさせること
(活血化瘀)が大事になってきます。
しかし、元々、血が少なくて血の流れが悪くなって瘀血になってしまった方や
気が不足して血流が悪くなり瘀血になってしまった方は注意しなくてはいけません。
それは、活血化瘀ばかりに力点を置いてしまうと、
ますます体の調子が悪くなってしまう可能性があるからです。
これは私の過去の経験からなのですが、活血薬だけが処方されてそれを飲んでいたら、
ますます生理痛がひどくなり本当に辛い思いをしました。

そういった虚証の方には、活血しながら補血または補気をすることが必要です。
また、実証の方であっても長期にわたって活血の薬を服用すると、
血が少なくなり、月経過少などの症状が起こる可能性もありますので、
注意した方が良いでしょう。


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逍遙散と加味逍遙散の違い [漢方薬の話]

今日は、逍遙散加味逍遙散の違いについて見ていきたいと思います。

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「逍遙散」は、主に肝鬱血虚の証に使います。
肝鬱血虚証とは、ストレスなどが原因で肝の疏泄機能が失調して血虚となり、
寝つきが悪い、夢を見やすい、驚きやすい、怒りやすい、イライラしやすい
などの症状がある状態です。
「逍遙散」に、清熱薬の牡丹皮、山梔子を加えたのが「加味逍遙散」で、
こちらは主に肝鬱化火の証に使います。
肝鬱化火証は、微熱やのぼせ、ほてり、頭痛といった熱の症状が出て、
イライラして怒りっぽくなります。

したがって、「逍遙散」よりも「加味逍遙散」の方が熱症状が強く出ている時に使います。
分かりやすい違いで言えば、「逍遥散」は熱症状もありますが、ずっと熱い訳ではなく、
足が冷えたり時々寒がったりします。
また、「逍遥散」はストレスを受けると食欲がなくなりますが、
「加味逍遙散」は逆に食欲が増すことがあります。
どちらもストレスでイライラしますが、感情は「加味逍遙散」の方が激しいです。

以上のような違いがあるのですが、日本では保険適用が「加味逍遙散」だけのため、
「PMSや更年期障害などでイライラする症状=加味逍遙散」とされることが多いです。
しかし、本当は「逍遥散」の方が合う人も多いです。



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