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食欲不振、食べても味がしない、手足が冷たいなど [症状から分析]

今日は、症状から証を分析していきたいと思います。

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【症状】

・食欲不振
・小食
・食べるとお腹が張る
・食べても味がしない
・よだれや唾がよく出る
・お腹がシクシクと痛む
・手足が冷たい
・浮腫
・泥状便、下痢または便秘


脾陽虚

元々の虚弱体質、生ものや冷たいものの摂り過ぎ、冷たい風に当たった、過労など
が原因により、胃腸の働きが良くない脾気虚からさらに冷えが加わった状態です。
脾の機能である運化(消化と吸収)が上手くできずに、
消化機能と体を温める温煦機能が低下し、上記のような様々な症状がでてきます。

治療は、温運中陽で、胃腸を温めて脾の機能を高めます。
漢方薬は、人参湯や真武湯などです。



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深い呼吸の大切さ [健康法]

今日は、5月9日で5(こ)9(きゅう)、呼吸の日だそうです。

中医学ではを重要視します。
気は、生命の本質的な物質であり、先天の精、後天の精の源であると
考えられています。
その気を動かすのが呼吸の働きです。
現代の日本では、ストレスなどが原因で呼吸が浅くなりがちです。
それによって、気の栄養を十分に取りこめず気虚の方が増えています。

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呼吸で大切なのは、まず息を吐ききることです。
気が集まるとされる丹田(おへその5cm下)にある空気を全部
からだの外へ出すように、ふぅーっと長い息で吐ききります。
それが終わると今度は自然に任せて吸います。これを繰り返します。
できれば、吐くときは体の中の悪い気が外へ出ていくイメージで、
吸うときは新鮮な良い気が身体の中に入ってくるイメージをするとより効果的です。

深い呼吸を続けていくと、血の巡りが良くなり身体が温まってくるので
特に冷え症の方は日課にすると良いでしょう。
また、深呼吸をすると落ち着くように、深い呼吸は精神面にも作用するので、
ストレスや不安感を抱えている方にもおすすめです。



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逍遙散と加味逍遙散の違い [漢方薬の話]

今日は、逍遙散加味逍遙散の違いについて見ていきたいと思います。

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「逍遙散」は、主に肝鬱血虚の証に使います。
肝鬱血虚証とは、ストレスなどが原因で肝の疏泄機能が失調して血虚となり、
寝つきが悪い、夢を見やすい、驚きやすい、怒りやすい、イライラしやすい
などの症状がある状態です。
「逍遙散」に、清熱薬の牡丹皮、山梔子を加えたのが「加味逍遙散」で、
こちらは主に肝鬱化火の証に使います。
肝鬱化火証は、微熱やのぼせ、ほてり、頭痛といった熱の症状が出て、
イライラして怒りっぽくなります。

したがって、「逍遙散」よりも「加味逍遙散」の方が熱症状が強く出ている時に使います。
分かりやすい違いで言えば、「逍遥散」は熱症状もありますが、ずっと熱い訳ではなく、
足が冷えたり時々寒がったりします。
また、「逍遥散」はストレスを受けると食欲がなくなりますが、
「加味逍遙散」は逆に食欲が増すことがあります。
どちらもストレスでイライラしますが、感情は「加味逍遙散」の方が激しいです。

以上のような違いがあるのですが、日本では保険適用が「加味逍遙散」だけのため、
「PMSや更年期障害などでイライラする症状=加味逍遙散」とされることが多いです。
しかし、本当は「逍遥散」の方が合う人も多いです。



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内傷頭痛について [中医学]

今日は、前回の頭痛の続きで内傷頭痛について見ていきたいと思います。


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腎虚頭痛
痛みの強くない頭痛。
めまい、耳鳴り、腰痛、足腰がだるい、手足の冷えなどを伴う。
【治方】養陰補腎
【漢方薬】八味地黄丸 杞菊地黄丸


血虚頭痛
痛みの強くない頭痛。
めまいがして頭がふらつく。動悸、精神不安などを伴う。
【治方】養血
【漢方薬】四物湯 人参養栄湯


肝火頭痛
偏頭痛に多い。
めまい、イライラ、怒りっぽい、不眠、胸や脇の張りなどを伴う。
【治方】平肝潜陽
【漢方薬】天麻釣藤飲 竜胆瀉肝湯


痰濁頭痛
しつこくて長引く頭痛。
身体が重だるい、めまい、胸焼け、嘔吐などを伴う。
【治方】化痰降逆
【漢方薬】半夏白朮天麻湯


瘀血頭痛
痛みが固定していて、刺すように痛い。
肩こり、顔のしみ、目のくまなどを伴い、頭部に外傷を受けたことが原因になることも。
【治方】活血化瘀
【漢方薬】通竅活血湯 桂枝茯苓丸


中医学では頭痛は頭だけに着目するのではなく、
身体全体の症状を見て治療法を考えます。
したがって、証が合えば頭痛と一緒に他の症状も良くなることも多いです。


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外感頭痛について [中医学]

また先週末に中医学の勉強会に行ってきました。
今回は頭痛の話でした。
それで今日から頭痛について中医学的な視点で書いていきたいと思います。


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中医学で頭痛は外感内傷の2つに分かれます。
外感の頭痛は外邪(特に風邪)を受けて発病し、
急性で痛みが激しく、断続的な痛みが起こりやすいです。
内傷の頭痛は、発病は緩やかで痛みも弱めで、
疲れると激しくなったり時間が経つと良くなったりします。

今日は、外感の頭痛について見ていきたいと思います。


風寒頭痛
痛みが強く、首から後背部にかけて筋肉がこわばったり、関節が痛むことがある。
冷たい風に当たると激しくなる。
【治方】
疏散風寒 
【漢方薬】
川芎茶調散 呉茱萸湯


風熱頭痛
頭が張るような痛みで、酷ければ頭が裂けるように痛む。
発熱、目の充血、口渇、便秘などを伴う。
【治方】
疏風清熱 
【漢方薬】
荊芥連翹湯 銀翹散


風湿頭痛
頭が縛られるような痛み。
体が重だるく、食欲不振、胸焼け、軟便、下痢などを伴う。
【治方】
去風勝湿 
【漢方薬】
藿香正気散


次回は、内傷頭痛について見ていきたいと思います。



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